若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

私は爆音ギタリスト

今日は、ヤマハの発表会のための練習。

教室に行くと、すでに練習を始めているバンドもある。
レッスン室から激しいドラムが聞こえた。
Xジャパンの曲らしい。
うまいもんだと思ってのぞいて見ると、去年も驚かされた中学生だった。
小柄な可愛い男の子で、私は去年名曲「鹿せんべいツイスト」のCDをプレゼントしたのだ。
次の週会って
「CD、聞いてくれた?」
「はい」
「どうやった?」
「あ・・・・まあまあ・・」
可愛いけど、可愛げはないね。

私は四曲やる。
いつも曲を引き受けた後で、「一曲減らせばよかった」と思うのであるが、つい、弾きたい気持ちに勝てなくて欲張ってしまうのである。

一曲めは、「恋の片道切符
四十年以上前の曲である。
当時高校生であったYさんが歌う。
私は当時中学生である。
「チュウチュウトレーン チェンゲンダウトラッ!」などとわけもわからずに歌っていた。

Yさんは、一昨年の「ルイジアナママ」、去年の「ダイアナ」に比べて格段の進歩で、手に汗握る場面がほとんどなくて物足りない。
マチュア音楽の醍醐味は、「破滅的にヘタ」と言うことに尽きると思うのである。

その点、二曲めの、ビートルズの「フロムミートゥユー」は、かなりいい線をいっていたと言える。
ドラム、ベース、ボーカルの弱さを、私がカバーすべき役回りであると思えたが、なにせ曲が曲だけに、私の得意の爆音をぶちかますわけにも行かず、己の力不足を確認するに終わった。

三曲めの、レッドホットチリペパーズの「バイザウェイ」は、一番心配していた曲であるが、ボーカルの高校二年生がなかなかうまくて、私さえこけなければ、かっこいいと思う。

四曲目は本命「ジョニービーグッド」
爆音を出せて満足であった。

練習の後、ドラムのAさん(35歳男性)と話をした。
先生は誰かと聞いたら、H先生だと言う。
H先生は、教室でも一番古いベテランの先生である。
発表会でも何度かドラムを叩いていただいて、先生方の中でもなじみの深い方である。

Aさんが言った。
「H先生から、若草さんのことはよくお聞きしてます」
「え!H先生が!・・・ボクのこと、なんて?」
「若草さんは、エレキギターを大音量で鳴らしさえしたら機嫌のいい人やって言うてはりました。今日、ホントにそうやなあと思いました」

あのねー、お二人とも、正直にもほどがあります。