若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

インターネット3年

インターネットをはじめて3年目である。

3年前、私はインターネットに何の興味も無かった。
ある日、取引先の外資系企業の若者が、「ウチは、製品資料なんかはインターネットで公開してます。インターネットを使わないと、ビジネスで遅れを取りますよ」と言った。

私は焦ってインターネットをはじめた。
ところが、その若者の会社のホームページを見ても、新しい情報など全くなかった。他の取引先のホームページも、「わが社の経営理念」とか、ろくでもないものばかりであった。

くだらーん!と思った。
しかし、すぐにインターネットの世界には、膨大な数の人たちがいろんな情報を発信していることを知って、楽しむようになった。

インターネットは私にむいてると思ったのは、アメリカの大統領選挙について調べている時であった。
アメリカ大使館のホームページを始め、あちこち見たけれど、アメリカ大統領の選挙制度は実にややこしいということがわかっただけであった。

その中に、アメリカの大学で、たぶん日本語について教えている人の文章があった。
その人は、「『あいうえお』と『いろは』では、『あいうえお』の方が先に成立した」と書いていた。
意外であった。
「いろは」の方が古そうだ。「あいうえお」の方が、科学的に整理されている感じではないか。

「あいうえお」は、仏教と共に伝来したインドの音韻学に基づいて作られたそうだ。
「あかさたなふぁま」を発音すると、のどの奥の方を使う「あ」から、だんだん上に上がって行って、唇を使う「ま」まで順に並べてあることがわかる。

こういう、どうでもいいことが好きなので、インターネットのファンになった。

イギリス大使館に、メールを送ったこともある。
拙作「鹿せんべいツイスト」に、イギリス王室を扱った部分がある。
国際問題になりかねないので、イギリス王室を批判したり侮辱したりする意図は無いことを説明し、こういう歌詞でも差し支えないか問いあわせたのである。

未だに返事は無い。

時々面白そうな日記を見つけて読む。
先日、病院勤務の外科医の日記を見つけて読み始めた。
読者は十人くらいのようだった。
読みはじめて三日目。

「なんと私の日記に、昨日百人を越える訪問者があった。これからは気合を入れて書こう」

次の日、その日記はなくなっていた。

何があったんでしょうか。