若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

公共事業

選挙が終わった。

終わってから、話題の候補の選挙運動をテレビで放映するのが楽しい。
田中真紀子さん、辻本清美さんは、ともにパワーが落ちていると思った。
「のりにのっている」という状態でないと田中さんでもハリがなくなる。

それに引き換え鈴木宗雄さんはえらいもんだ。
「宗雄節健在!」という感じで、迫力があった。
工事現場で働いている人たちに「仕事、持ってくるよ!」と力強く訴えていた。

「仕事持ってくる」は、やはり力があると思う。
静岡県では、同じ民主党候補で、一人は空港建設賛成、もう一人が反対で、結局反対の候補は労働組合の支持が得られず落選した。

奈良に「市制百年」を記念して「百年会館」という立派なホールができたとき、記念コンサートに行った。
たくさんの、「市職員」と思われる人たちを見て、なるほど、こういう建物を作るのに誰も反対する人はないと実感した。
「税金」で「仕事」ができ「職場」ができるのだから、こんなうまい話はない。

ピラミッドは、失業対策の公共事業だと主張する学者がいる。
かと思うと、ピラミッドなどの巨大建造物は、支配者に強制されてイヤイヤ作ったとは思えない、当時の民衆が喜び勇んで力を合わせて作ったのだ、という人もある。
自分でやってみると良いと思う。

公共事業も、税金でやるから実感がないので、奈良時代のように国民の労役負担にするのが良いかもしれない。
少なくとも、夏と冬には工事が激減すると思う。

今度の選挙でも、「奈良に港を作ろう!」と訴える元官僚候補がいた。
「海のない奈良に港を作る!こういう大胆な発想が必要とされるのではないでしょうか。港には灯台が必要です。生駒山のてっぺんに灯台を作ろうではありませんか。灯台こそ、行く手を照らす必要不可欠なものです。灯台はすばらしい。私は東大出身です!」

この駄洒落に頼りすぎて、この候補は落選した。