若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ジェンキンス氏の処遇

ジェンキンス氏が日本に来ることを了承した。

政府はこれまで水面下で米国側と折衝を続けてきた。
この交渉を通じて、米国側が、人道的見地から、ジェンキンス氏の入院中は身柄引渡しを求めないという感触を得たものと思われる。

これを踏まえて、政府は、ジェンキンス氏が引き続き日本に滞在し生活できるような方法を模索してきた。
昨日までに明らかになった政府の方針は、米国側の「入院中は身柄引渡しを求めない」という方針をよりどころにしたものである。

政府は臨時国会に「特別病院法案」を提出する。
この法案の骨子は以下の4点である。

1.ジェンキンス氏の住居を「国立ジェンキンス病院」とする。
1.院長は小泉首相、婦長は曽我ひとみさんとする。
1.ジェンキンス氏の移動には救急車を使用する。
1.ジェンキンス氏の立ち寄り先は、氏の到着と同時に国立病院となり、その施設内で行われることはすべて医療行為と見なす。

たとえば、ジェンキンス氏が、「フライドチキンを食べたい」と言ったとする。
救急車で、ケンタッキーフライドチキンの店に到着すると同時に、店は「国立ケンタッキーフライドチキン病院」になり、店長は院長になり、店員は看護士になる。
ジェンキンス氏は、健康保険証を提示して注文する。
看護士はカルテに従ってチキンをあげる。
この間米国側は手を出すことが出来ない。

以下同様に、ジェンキンス氏が行く所すべて、「国立イトーヨーカ堂病院」「国立吉野家病院」「国立餃子の王将病院」「国立カラオケビッグエコー病院」などになる。

また、ジェンキンス氏は、プロ野球を見たいと希望していると伝えられる。
これを受けて石原都知事は8月の巨人阪神戦に氏を招待することを決定、ベーカー駐日米大使を都庁に呼びその旨を伝えた。

その席で石原都知事は、当日東京ドームは「都立東京ドーム病院」と改称される事、ジャイアンツ、タイガースの選手は、体調不良のため同病院に入院すること、当日行われるのは野球の試合ではなく、両軍選手のリハビリであることを説明、大使の了承を得た。

また、当日同病院観客席には多数の患者が入院すること、観客席で騒ぐのは観客ではなく精神科の患者であることを強調した。
当日、巨人阪神戦に行かれる方は、入院患者扱いになるので、あまり騒ぐと、鎮静剤を注射されるので自重していただきたいとのことである。