若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

タバコを拾う人

今朝、バスを降りて駅に向かって歩いていると、あの女の人を見かけた。

通勤スタイルの中年女性で、先日来何度か見かける人だ。
改札口に向かって歩きながら、時々かがみこんでいる。
はじめ、何か落し物を探しているのかと思ったが、ちがった。

手にビニール袋をはめて、タバコの吸殻を拾っていたのだ。
鳥がえさをつつくみたいに、熱心にひょこひょこと拾っていた。

その姿を見ていると、タバコの吸殻を捨てるやつにいっそう腹が立つ。
感心な人だなと思うと同時に、いかにもむなしい行為のような気がして、がんばってください!と励ます気にはならない。

どういうきっかけで始める気になったのだろうか。
いつまで続くのであろうか。

「ヨーロッパ帝国主義の謎」を読む。
ヨーロッパから、南北アメリカ、オーストラリアに進出したのは、人間だけでない。
動物や農作物、雑草までどんどん進出した。
その逆に、アメリカやオーストラリアから、ヨーロッパに進出した雑草などは少ない、というのである。

壮大すぎてよく分からない話だった。

アメリカに渡った農民が、アメリカインディアンにスキで耕す農法を教えたら、インディアンの長老は厳かに言った。
「我々は、母なる大地を切りさくことなどしない」

小泉首相なら、感激して泣き出すところだ。
私は、インディアンのおじさんに言いたい。
母なる大地は、スキで耕されるくらい平気ですよ。
いろんなもの作るなー、今度は何かしら、なんて楽しみにしてるんじゃないですか。

化学肥料までは大丈夫なんじゃないですか、と言いたいが、遺憾ながら私には、「母なる大地」というすばらしい感覚がないので、えらそうなことは言えない。

さて、明日から三日間、合歓の里でエレキまみれの生活である。