若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

サイレントジェラシー

11月の発表会で弾く曲が決まった。

1曲は、私にとって三度目の「ホテルカリフォルニア」
ボーカルのTAKAちゃんが、合宿の出来に満足せず、再挑戦するのである。
私は、三度目、半年間弾き続けたのだから、今度こそ、それなりに弾きたいものだ。

2曲目は、地獄の狂獣K原君が歌う「サイレントジェラシー」
「Xジャパン」の曲だ。
K原君は、これまで「エアロスミス」と「ツエッペリン」専門だったが、新境地に挑戦する気になったようだ。

私は「Xジャパン」は、とんでもない格好をしたヤツラ、というくらいしか知らない。
早速CDを借りてきて聞いた。

とんでもない曲ではないか!
速い!長い!

この速さで弾けるか?
この長さで覚えられるか?
疑問だ。

楽譜も買ってきた。
メンバーがインタビューに答えながら、アマチュアバンドに対してアドバイスをしている。

「要するに、素人がコピーなんかするんじゃねえ、ってことですか」
「基本的にはそう」

「とりあえず、無茶しなきゃいいじゃん」
「でもやること自体が無茶じゃねえか」
「難しいんだよ、この曲はとにかくよぉ」
「ひとつ、身体をこわさないように」

お、おそろしー。
身体をこわしてまで弾きたくない。
尊師に相談してみよう。

3曲目は、おなじみY森さんの「懐かしのアメリカンポップスシリーズ」
ニール・セダカの名曲、「小さな悪魔」

「サイレントジェラシー」を聞いた後で「小さな悪魔」を聞くと、地獄に仏、砂漠にオアシス、便秘に七福という感じだ。(「七福」は、七福製薬の登録商標です)

60を過ぎたY森さんが、入れ歯のがたつきを気にしながら、「小さな悪魔」を歌う姿は、猟奇的といえるかもしれない。
悪魔そのものと見えるかもしれない。

人のことは言えない。
私が、「サイレントジェラシー」に挑戦するのも充分猟奇的だ。
悪魔と化して弾くか、人間らしく辞退するか、悩むところだ。