若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

名刺交換せず

昨日は、難波のヤマハで23日の発表会のための「簡易リハーサル」。

ほんとのリハーサルは21日だが、私が法事で出られないので、ボーカルの人のレッスンに参加する形で合わせてもらった。

地獄の狂獣K原君の「インマイライフ」は、期待をはるかに上回る出来であった。
ビートルズの曲を他の人が演じても、曲の良さとその人の持ち味がうまく出ることは少ないと思うが、K原君の歌いぶりは、地獄の狂獣がしみじみと人生を思うという感じで非常によかった。

丑之助君の「白いボールのファンタジー」は、「リハーサルではこんなものだろう」という感じであった。
本番では、ぶち切れで絶叫するに違いない。

いつも物静かで、まじめなサラリーマンという感じのAさんは、「モナリザ」を歌った。
いい声で、うまいと思うが、聞いているうちに私の頭で、ナット・キング・コールの歌が響きだすので困ったものだ。

帰りの電車でギターを前に座っていると、隣の席に40歳代と思える男性が座った。
私のギターをちらちら見る。
めがねをかけたサラリーマン風の人だ。
「なんとなく見ている」という感じじゃないな、と思っていたら、
ギブソンですね」と声をかけてきた。

若いときブルースが好きでかなりやっていたらしい。
非常に気さくな人で、ギターの話、アンプの話、CDの話等いろいろ話す。
またいろんなことをよく知っている。

感心して聞いていた。
私が降りる一つ前の駅が近づくと、
「じゃ、次で降りますので」

礼儀正しい人だ。
はちきれそうなかばんを開けてごそごそしだした。
なにかくれるのか?
いや、自慢のギターの写真でも見せるつもりか。

「どーも」
名刺ではないか。
これはいったい・・・・。

電車の中でギター談義をした相手に名刺を差し出すとは?
名刺を出されたら、こちらも出すのが礼儀かも知れんが、私にはこういう場合に名刺を出す趣味はない。

「どーもどーも」と言って、もらいっぱなしにした。
○○さん、失礼しました。