若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

黒雲母

昨日の夕食のとき、家内が娘に結婚について話していた。

男は見かけで選んではいけない、男前でスタイルが良いだけではどうしようもない。
そんな男と結婚したら悲惨だ。

ひどいではないか。
娘の前でここまで言われなければならないのか。
身を切られるようにつらかったが、うつむいて黙って耐えていた。

私が屈辱に耐えて沈黙を守っているのをいいことに、家内は、追い討ちをかけるように、若いときに男前だと年を取ってから衰えが激しいなどと言い出した。
オロナイン軟膏では防ぎきれないお肌の衰えを感じ始めていた私に、この言葉は冷酷に響いた。

田村正和ロバート・レッドフォードがどうだとか言い出したとき、私は我慢しきれなくなった。

なぜ田村正和ロバート・レッドフォードまで引き合いに出して私を責める必要があるのか。
温厚な私が、珍しく声を荒げて抗議したので娘は驚いたようだ。

娘は父親につくというが、私と家内が言い争っている間、娘は私のほうを同情するように見ていた。
持つべきものは娘だ。

今朝の電車。
私立中学の制服を着た男の子が二人、試験勉強をしていた。
二人とも小柄で色の白いかわいい男の子だ。
プリントを手に、二人で直前特訓である。

「『しゅうきょく』って、漢字で書ける?」
「ひらかなでいいんとちがう?」

?「しゅうきょく」?
なんだろうかと思ってると、「横ずれ断層」とか言い出したので、「ははーん、あの『しゅうきょく』か」と、ひらかなで思った。

「黒雲母は?」
「うーん、川の出口とかで見つかる」
「黒雲母。黒雲母・・・・黒うんこ」
「黒うんこ!あははは!」
「黒うんこ!あははは!」

今日はいいことがありそうだ!