若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

楽しみ

朝日新聞テレビ欄。

NHKで「華岡青洲の妻」のドラマが始まるらしい。
姑を田中好子さんが演じる。
朝日新聞の記者は、田中さんの演技力を絶賛している。
今見る価値のある女優だそうだ。

私はテレビドラマをあまり見ないが、たまにつけたとき田中さんが出ていると困る。
顔が、「これ、ウソなんですよ」と言っているような気がするのだ。
多岐川裕美さんもそうだ。

この二人を見ると、私は画面から目を背けたくなる。
しらけると言うか、なんか恥ずかしくなるのだ。

その田中さんがついに演技開眼したと言うのだ。
楽しみである。
ぜひ見よう。

しかし、朝日新聞のテレビ欄も信頼できない。
二、三年前、NHKで「奇跡の詩人」と言う番組を放送した。
朝日新聞テレビ欄で評を読んで見たくなった。

重度の障害を持つ男の子が、両親の献身的介護によって、意思の疎通ができるまでになり、10歳にして大学レベルの本まで読めるようになったと言うのだ。
両親の努力には頭が下がる、と言うようなことが書いてあった。

テレビを見て驚いた。
むちゃくちゃな番組だった。
子供の母親が、自分だけの世界を築き上げていて、その中では、その子が「奇跡の詩人」なのだ。

これがよく放送できるものだとあきれた。
その番組は、とんでもない番組として評判になった。
そこでいろんなことを知った。
その一つは、新聞のテレビ番組評は、記者が番組を見て書くとは限らないと言うことだ。
テレビ局の「紹介文」をもとに書くことがあるそうだ。
「紹介文」すなわち「宣伝」ですね。

もう一つ驚いたのは、慶応大学教授の意見だ。
彼は、「NHKにはまともな人がいるのだから、とんでもない番組を放送するはずがない」と言った。
慶応大学教授といってもまともでない人もいることがよくわかった。

で、田中好子さんの演技力についてであるが、今朝のテレビ欄の記者も、NHKの番組紹介文を紹介しただけかもしれない。
あるいは、キャンディーズのファンだったのかもしれないし、もちろん、田中さんが開眼したのかもしれない。

運命のときが迫っている。