若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

鬼のお面

昨日の会社の帰り。

駅に入ってきた電車を見ていてドキッとした。

鬼のお面をかぶった男がいたのだ。
節分の豆を買ったときにくれるような、紙のちゃちなお面である。
ジャンパーを着ていて、短く刈ったごま塩の頭が見える。

その男が降りてくるとき、怪しい雰囲気を感じれば、柳生真陰流新月の構えで待ち受けるのであるが、特に怪しい雰囲気は感じなかったので、男と入れ替わりに電車に乗った。

降りた男を見ていると、お面をはずした。
65、6歳と思える人のよさそうなおじさんだ。
ポケットから豆の袋を取り出して、お面といっしょに持って歩いていった。

一杯機嫌で歩いていたら、節分用の「豆まきセット」を売っていたので、昔を思い出して、ついふらふらと買ってしまったのか。

歩きながら、そういえば昔は子供たちと豆まきをしたなー、と楽しい思い出にふけるうち、ついふらふらと鬼のお面をかぶってしまったのか。

電車を降りたとたん、家で待っているのはかわいい子供たちではなくて、ヨメさんだけや、鬼のお面をつけたまま家に入ったら、すりこ木で頭を殴られると思って、あわててはずしたのか。

話を聞いてみたかった。

「お面」と「仮面」は違うのか。

「鬼のお面をかぶった男」というと、楽しい感じだが、「鬼の仮面をかぶった男」というと不気味な感じがする。

「仮面舞踏会」というと、妖しい豪華な雰囲気であるが、「お面舞踏会」というと、おかめやひょっとこの面をつけた人がヘンな仕草で、阿波踊りやどじょうすくいを踊りそうな感じだ。

「仮面舞踏会」に、おかめやひょっとこのお面で行ってもいいのだろうか。
「仮面舞踏会」に招かれたときのために知っておきたいので、「仮面舞踏会」のマナーに詳しい人、教えてください。

とりあえず、常識をわきまえていれば恥をかくことはないだろう。
ひょっとこのお面をかぶって「仮面舞踏会」に行って、場違いな気がしたら、主催者に謝ればよろしい。

「おめんな」
主催者は許してくれる。
「かめんかめん」

(ただし、関西地区で開催される「仮面舞踏会」に限る)