若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

2010年問題

きのうの「鹿せんべい飛ばし大会」で、「2010年問題」を知った。

朝、会場入り口で、民主党の国会議員馬淵澄夫さんを見かけた。
前に日記で紹介した私が期待する新人だ。
声をかけて応援していることを伝えたが、名前は明かさなかった。私の知名度を政治的に利用されることを恐れたからだ。
ただでさえ私は「影の奈良県知事」と言われ、県政に大きな影響力をもつ男としてダーティなイメージがつきまとっている。政治家とは一線を画した付き合いをしたい。もちろん政策面での協力は惜しまない。

毎年このイベントには奈良市長、県会議員、市会議員は来賓として招かれるが、国会議員は初めてだ。
しかも、県選出の国会議員の中からなぜ馬淵さんだけが、という疑問の声があったが、私にはその理由は推測がついた。

馬淵さんはあいさつで、「私が馬淵でございます。第13回『鹿せんべい飛ばし大会』おめでとうございます。馬淵の『馬』と『鹿せんべい』の『鹿』で、『馬鹿!』、なーんちゃって!」と言うのだと思ったら言わなかった。
こんなことでは次回選挙が心配だ。
スピーチのしかたを教えてあげよう。

会場では「2010年塾」の人たちがボランティアとして活躍していた。
「2010年」と聞けば日本人なら誰でもピンと来るはずだ。
710年の平城京遷都から1300年めである。奈良県では、2010年に大々的に「遷都1300年祭」を開催する計画だ。今年の万博に次ぐ国家的巨大事業を期待している。「2010年塾」はそのためのボランティアを養成するという遠大な計画である。私も協力を要請された。
私はこれまで、南極観測、大阪万博、国産衛星打ち上げなど様々な国家的プロジェクトに関係したが、たぶんこれが最後のご奉公になるだろう。

中学時代、「語呂合わせ」で歴史の年号を覚えたものだ。
712年、「ナイフで切り読む古事記本」
728年、「ナニワなくとも日本書紀
794年、「ナクヨ鶯平安京

710年、「セブンイレブン、一つ足りない平城京
この年、日本最初の「現代都市平城京」に、世界最初のコンビニエンスストアが開店した。店名は年号にちなんで「710」であった。

アメリカの「セブンイレブン」の創業者は、日本書紀を読んで「セブンテン」の存在を知り、敬意を表する意味で「セブンイレブン」という名前にしたのである。
奈良時代の日本がアメリカに影響を与えた数少ない例である。