若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

料亭、テーブル、レッド・ツエッペリン

昨日は、○○市××協力会の懇親会。
同業者の集まりで、年二回、同じ料亭で開かれる。

二階のいつもの座敷に入ってびっくりした。
畳の部屋にテーブルといすが並んでいる。
高齢化社会に対応しようという料亭の努力なのであろうが、座敷にテーブルといすを入れただけというのはなんとも落ち着かない。

同業者と言ってもウチはちょっと畑違いなので、この会だけの付き合いで、名前も知らない人がほとんどだ。
他の人たちは、それぞれ仕事での付き合いもあり、けっこう親しそうである。

私の向かいに座った二人が、いっしょに参加したゴルフや旅行、飲み会の話などで盛り上がっている。
一人はこの会の幹事役で、会費を集めに来るので顔はよく知っている。
四十歳くらいの「営業さん」という感じの人だ。

その人が、何の話からか隣の人に、「ツエッペリン、知ってる?」と言ったので驚いた。
「ツエッペリン?なにそれ?」
「ほな、ディープパープルは?」
「紫かいな」

まさかこの席でこの人の口から、私の好きなハードロックバンドの名前が出るとは思わなかった。

前にも「ツエッペリン」で驚いたことがある。
別の会のメンバーの、私と同年輩の建設会社の社長Aさんは、でっぷりと太った「カラオケの帝王」といった感じの人で、演歌がうまかった。
Aさんにどんな音楽が好きかと聞かれて、ロックが好きだと答えたら、「ワシかてツエッペリン好きやったんやで」と言った。

それを思い出して、この人もツエッペリンファンの成れの果てなのだろうと思いながら、私がツエッペリンのファンだと言ったら、「ええっ!」と非常に驚いた。
私が驚いた以上に驚いたようだ。

一番好きなのは三枚目のアルバムで、中でも「あなたを愛し続けて」のギターが最高だと言ったのでまた驚く。
私と完全一致だ。

驚くのはまだ早かった。
ジミー・ペイジのギターもいいですが、デイブ・ギルモアもいいですよ。ピンク・フロイドのアルバムでは『炎』がベストでしょうね」
完全一致!

驚くのはまだ早かった。
この人はエレキギターを33本持っていると言うのだ。
私がギターを習ってると言ったら、「スケール練習してますか」と言われてしまった。

「いや、面白くないから・・」
「面白くなくても毎日やらんとだめですよ!」

この会でギターのことで気合を入れられるとは思わなかった。