若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

フィギュアスケート大団円

オリンピックのフィギュアスケートエキシビションを見た。

この「エキシビション」というのはなんですか。
前から不思議に思っていた。
昔は「模範演技」とか言っていたように思う。

スケートだけではないか。
なぜマラソンや100メートル走はしない?
勝敗を度外視してもう一度走ってもらってもいいのではなかろうか。
ゴールした選手に、アンコール!

さて、フィギュアスケートのすべての演技が終わってフィナーレ。
選手が横一列に整列して一斉にお辞儀するかと思ったら、違った。
男子シングルの金メダリスト、ロシアのプルシェンコが列から一歩前に出た。

選手を代表して挨拶。

「え〜、えへん、先輩方多々おられます中、はなはだ僭越ではございますが、ご指名でございますので一言ご挨拶申しあげます。

このたび、トリノオリンピックを開催いたしましたところ、公私共にご多忙中にもかかわりませず、また寒さ厳しくお足元のお悪い中、かくも賑々しくご来場の栄を賜り、国際オリンピック委員会ならびに出場選手一同に成り代わりまして厚く厚くお礼申し上げます。

さて、フィギュアスケート競技も大きな事故もなく、本日ここに全日程を無事終えることができました。これひとえにイタリア国オリンピック委員会、トリノ市はじめ関係各位のご尽力の賜物と、衷心より感謝する次第でございます。

ここに控えおります一同、このたび幸いにして上位入賞を果たすことができましたが、この結果に慢心することなく、明日よりまたいっそうの精進努力を重ねる所存ですので、層一層のごひいきご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。

終わりになりましたが、本日ご来場のお客様各位の今後ますますのご繁栄とご健勝を祈念いたしまして、簡単ではございますがお礼のご挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました」

若いのになかなか行き届いた挨拶であった。