若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

朝から疑問

やたら疑問を抱くのは考えものだ。

中学の英語で「関係代名詞」が出てきた時、疑問を抱いてしまった。
「関係代名詞とは何か?」と考えるうち、英語がわからなくなってきたので、あわてて考えるのをやめて立ち直ることができた。

朝、バス停の前の公園で70代くらいの人たちが二十人ほど集まって太極拳をしている。
太極拳が始まる前にバスに乗るので、しているところは見たことがない。
リーダーは近くの園芸用品店の奥さんだ。

なぜ主人が参加しないのか疑問に思う。
夫婦仲良く太極拳をすればいいではないか。
今朝も、奥さんが参加者に何か指示しているのを見ながら、落ち着かない気分になる。

なぜ主人が参加しない?

そんなことどうでもいい!と自分に言い聞かせ、疑問を振り捨ててバスに乗る。
朝から疲れる。

朝刊でも疲れた。
「水門紛争」という見出し。

スリランカで、反政府勢力が支配地域の水門を閉じて、下流への水を止めた。
それに対して政府軍が爆撃で対抗している。

それはいい。
いや、よくないけど、私は見出しに引っかかったのだ。

「水門紛争」という活字を見て、身体が引き裂かれそうな気分になった。
もう一度記事を読み直した。

この見出しには、何か隠された意味があるように思える。
スリランカの紛争だけではない。
なにかある。
脳が猛烈に働いているのだが、左脳と右脳が別々に働いている分裂感を感じる。

見出しを見つめていて、はっと気づいた。
隠されたものを発見した。

水戸黄門」だ。
「水門」に隠された「水戸黄門」を発見した。

すっとした。
なにかあるとは思っていたが、水戸黄門だったとは。
意表をつかれた思いだ。

朝日新聞は別に隠すつもりはなかったと思う。
水戸黄門も隠れるつもりはなかっただろう。
しかし、私の脳は朝日新聞によって隠された「水戸黄門」を発見してしまった。

出てきなさい!隠れても無駄だ!
私の説得に応じて、水戸黄門がしぶしぶ姿を現した。
助さん角さんはいない。

隠れていたのだから、これがホントのご隠居だ。

以前掲示板に、「内緒の話」というタイトルの投稿があった。
じっと見ていたら、「内緒の話」が「肉猪の話」に見えてきた。

心を落ち着けてひたすら見つめ続けることによって、内部に隠されたものが見えてくるものである。