『今日はラッキー!』の読書感想文コンクールを開催したところ、多数の応募はない。
今のところ、感想らしきものとしてはK君のものだけである。
K君は、息子の小学生からの友達で、大学四年生の好青年である。
先日うちに遊びに来た時、本を作ったといったら、ぜひ読みたいといってくれたのである。
彼がエレキギターをやるというので、私のギター用エフェクターを払い下げたこともあるし、レッドツエッペリンの楽譜も貸したことがある。
色々恩義のある私の本だから、特に興味もないのに気を使っていってくれたのだろうと思ってたら、昨日息子が、K君がもう読んだという。
なにかいってたかと聞いたら、息子は笑って
「はじめおもしろかったけど、だいたいおんなじパターンやから半分だけ読んでやめたって」
「鹿せんべいツイスト」CDを渡した友達にいわれたことを思い出した。
「一番だけ聞いた」
K君は、読む力がゼロということはない。
半分読んで私のパターンを見抜けたのはえらい。
自分で書き、人様のものを読むと、ほんとにパターンというのがあるなと思う。
ライブドアの堀江さんが、ブログを始めると自分がたいして面白い人間じゃないことがわかる、といっていたが、そのとおりだ。
きまった型の繰り返しになる。
型が少し多いかどうか。
だから自分のことを書いたらダメなのだ。
電車の中でヘンな人がいないかどうか目を光らせる。
電車の中で常に目を光らせたり耳をすませたりするのは、よほどヒマで気楽な人間でないとできない。
世の忙しい人々にかわって私がそれをする。
社会的使命を帯びているといえる。
最近ヘンな人が少ない。
近鉄奈良線にヘンな人集合せよ!