若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「花舞台」2

リハーサルの時見た宝塚のDVDの主役は「しぶきじゅん」という人で、いかにも「主役」「トップスター」という目つきをしていた。

どんな目つきかと言われても困るが、ふつうじゃない目つきだ。
ふつうじゃないと言っても、ヘンな目つきではありませんよ。
ヘンな目つきではないと言っても、ステージだから許されるのであって、道を歩いているとき、ああいう目つきで近よってくる女性がいたら水をかけて追っ払いたくなるような目つきだ。

そういう目つきはIさんには無理だと思っていたがやはり無理で、ふつうにお目々をパッチリ開いているだけだったが、目を閉じないだけ進歩していると言えた。

順調に曲が進んでいると思ったら、後ろで椅子に縛り付けられている四人の挙動がおかしい。
顔を真っ赤にしてうなり声を上げて力んでいるので、縄を切ろうとしているのかと思った瞬間、ブチン!と音がして四人を縛っていた荒縄が切れた。
ミスターマリックでもなく引田天功でもなく、木の下大サーカス怪力四人女、仁王立ちになった四人が大上段に構えた扇子を「トーゥッ!」と気合もろとも真っ向一文字に振り下ろす姿は、宝塚総踊りと言うよりも剣舞川中島、遺恨なり十年!という感じで、四人は空手極真流の創始者大山倍達氏が開いた新舞踊極真流の名取ではないかと感心した。

心配していた「花舞台」はこうして無事終わったのであるが、いよいよ本日のメインイベント、私のエレキ演奏「朝日の当たる家」である。

ステージでギターを構えた瞬間、例によって手の指に違和感を感じたので不安であったが、初めは順調にいった。
途中で弦がゆるんだのかなんともいえぬおかしな音が出たが、構わず弾き続けていると、どうもリズムがあっていないように感じた。
あわせようと思って早く弾いたらますますずれがひどくなって、あっちゃー!と思った瞬間、持病の「突発性指関節麻痺症」に襲われた。

ギターテクニックや音楽的センスは申し分のない私であるが、この持病だけは何とかしなくてはいけない。

今年は、首や腰に不調を覚え、レントゲンやMRI検査を受けたが、来年は指をMRIで調べてもらって長年苦しめられている持病を治し、万全の体調で発表会にのぞみたいと思う。