若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

おねえちゃんはお人よし?

昨日の帰り、電車で若い女性二人がぺちゃくちゃおしゃべり。
黒いスーツを着て、就職活動中のようだ。
説明会の帰りらしい。

「残業はたいしてなさそうやな」
「まあ、わからんけどな」
「でも、感じとしては、10時11時というような勢いじゃなかったな」
「私、残業はいいねんけど。5時に終わって帰ったってすることないし」
「え、え〜〜!」
「それに、おねえちゃん見てるし。おねえちゃん、すごいねん。よ〜働くねん。おとうさんより働くねん。毎晩終電車。おとうさんが迎えに行ってる」
「すごーい!おねえちゃん、なにしてるん」
プログラマー
「すごーい!」
「月給30万」
「すごーい!」
「三分の一が残業代。おねえちゃんえらいねん。まじめやし、やる気あるし、文句言わんと働くし。絶対人に信頼されるわ。おねえちゃんはまちがいないわ」
「・・・妹にそれだけ言われるなんてすごいなあ」
「おねえちゃんみたいな人のこと、なんて言うんやったかなあ?ほら、よく言うやん。一言で」
「う〜ん・・・あっ!わかった!『気がいい』や!おねえちゃんは気がいいねん!」
「え〜?・・・ちがうと思う。なんか・・・」
「気がいいやん!それでいいねん」
「う〜ん・・・でも、おねえちゃん、ぬけてるとこもあるねん」
「えっ!なになに!?」
「カラオケに行って、『おねえちゃん、ソロで歌い』って言うたら、『ソロって何?』て聞きやってん。ソロって何か知らんねん」
「あはは、まじで〜?」
「東京で仕事してて、やめて帰ってきてんけど、すぐ仕事見つかる思たわ。おねえちゃん見たら伝わるもん。まじめで一生懸命仕事するっていうのが誰でもわかると思う。おねえちゃんは安心やわ。私はあかんけど。・・・おねえちゃんみたいな人、なんて言うんやったかなあ?ほら、あるやん、一言で」
「だから『気がいい』やん!」
「・・・ちがうと思う」
「・・・あっ、そうや!『気がいい人』!『気がいい人』やわ!」
「・・・そうかなあ」

私は、妹こそ気がいい人だと思った。
しっかり者のおねえちゃんと、気のいい妹。
いい姉妹である。