柳沢厚生労働大臣が、女性を産む機械であるかのような発言をしたと小さく報道された時、これは大問題だ!とは思わなかった。
大問題になるかもしれないなと思った。
私みたいに、人の言葉をまともに取らない人間にとって、こういう発言は取り扱いが難しい。
何を聞いても、口から出まかせと思ってしまう。
柳沢さんは、女性を産む機械だと心から思っているわけではない。
それは断言できる。
柳沢発言を批判した女性議員が、ふだんそう思っているからつい口に出るのだと言ったが、そんなことはない。
柳沢大臣は、女性について何も考えていないと思う。
それなのに口に出た。
気の毒である。
人類の持病である、「口から出まかせ病」だ。
柳沢大臣は、いま女性観を厳しく問われている。
人間観、世界観を問われていると言ってもいい。
大臣は困っている。
そんなものないのだ。
テレビで大臣の顔を見たらわかる。
大臣は、勉強ができないほうではないと思う。
「女性は産む機械」とか「産む装置」というような口から出まかせは、無学の人には言えない。
義務教育修了程度でも無理だ。
あの発言で、大臣がある程度の高等教育を受けたことはわかる。
高等教育の欠陥の一つが、口から出まかせが激しくなることだ。
知ってる言葉を考えもなく適当に使う。
困るのは、柳沢大臣を追及してる人たちも、「高等教育口から出まかせ派」に見えることだ。
おばあさんが、「吉雄!(柳沢大臣の名前のつもり)このばかたれが!ああいうことは言うもんでねぇぞ」とたしなめるのがぴったりくるように思う。
先日の朝日新聞で、「スポーツ選手と社会」みたいな特集があった。
堀場製作所の堀場最高顧問(?)が語っていた。
人間の能力はすばらしいもので、人間と同じようなロボットを作るには二千億円かかる。
二千億か、マア、そんなとこだろうと、イチロー選手や松井選手なら思う。
私は驚く。
私が二千億!
そんな値打ちあるかな。
自信なし。
堀場製作所の技術力をもってしても制作費二千億。
産む機械で作ると、タダか。
タダではなさそうだ。
技術が進めば、もっと安くできるだろう。
人間と同じようなロボットが50万円でできるようになるとどうなる。
トヨタが大量採用する。
そこまではわかる。
そこから先どうなるか、もう少し考えさせてください。