麻生総理大臣の口は、への字に曲がっているとは思っていた。
が、への字に曲がっているばかりではなく、麻生総理の口は、ニューデリーじゃなかった、ムンバイでもなかった、カルカッタ。
あんたもええ勝負?
失礼しました。
総理大臣になるまでも、口は軽くて、いろんなことを口から出まかせに言っては、周囲を困らせていたようだ。
総理大臣になったとたんに、周囲を困らせるだけではすまず、自分も困ることになって、本人としては、今まで通りに振舞っているのに、なんでこうなるの?と困惑していると思う。
総理になる前は、少々のことを言っても、周囲が尻拭いしてくれた。
総理になるとそうはいかない。
それだけ、総理大臣のお尻は大きい、のじゃなくて総理大臣の責任は大きいのだ。
漢字を読み間違って笑われていたが、あれは気の毒であった。
漢字の読み間違いを笑うのは趣味が悪い。
よろしくお願いします。
私が経験した最大というか最高というか、まあ、なんとも言いようのない漢字のの読み間違いは、二十年ほど前の、ある中小企業組合の創立何十周年記念式典でのことだ。
大阪府会議員とか、いろんな人が祝辞を述べた。
何人めかに、組合の副理事長があいさつをした。
そのなかで、組合活動に功績のあった物故者をほめたたえた。
「初代会長、ユエ山田一郎氏・・・二代目会長ユエ鈴木二郎氏・・・三代目会長のユエ田中三郎氏・・・」
ぼーっと聞いていたのだが、ふと、あれ?「ユエ」とは?と疑問に思った。
何のことだろうか。
ひょっとして、「故」を「ユエ」と読んでいるのではなかろうか。
まさかね。
と思ったが、どうやら副理事長は、「故」を「ユエ」と読んでいたようだ。
私は、副理事長を笑ったりせず、気の毒に思いたかったが、そんな単純なことではすまず、なんだかしみじみしてしまったのであった。