若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ナゾの購読者

20日に、『今日はラッキー!』半期営業報告を行った。

東京のY君には、何らかの形で責任を取ってもらわなければならない。
Y君は、私と、小学校中学校高校がいっしょで、現在東京でIT関連企業の社長として辣腕を振るっている。

『今日はラッキー!』を送ったところ、東京の同窓会で大いに宣伝してやると言ってくれた。
ワシにまかせろ!完売間違いなし!
彼の輝かしい職歴をかけての発言に、私は感激した。

しかるに、私の見るところ、東京同窓会関連の販売実績は2冊がいいところだ。
1冊かもしれない。
Y君の面目は丸つぶれだ。

いくら温厚な私でも、これでは始末書くらいで済ますわけにはいかない。
厳正な処分を考えている。

どなたかわからない方が五名ほど買ってくださっていると書いたところ、メールが来た。
Kさんという女性から、私が買いましたとの報告であった。

ありがとうございます。
Kさんは、以前「浜辺の歌」について調べていて、この日記にたどり着いた。
それ以来、時々読んでいただいていて、本にしたことを知って、早速買ってくださったのである。
ご奇特なことである。

これでナゾの人はあと四名である。
まあ、Kさんも、お名前がわかっただけで、仮面を脱いで正体を表わした!という感じではないが、なんとなくナゾが解けたという気はする。

これを読んでくれるのは、ユーモア感覚のある人だろう。
読んで腹を立てる人もいると思う。
母はこういうのは嫌いだった。

父と私が冗談を言うと怒る。
父が、「おまえはジョークがわからない」と言うと、母はいつも、「それはジョークではない。悪ふざけ!」と言い返した。

冗談が通じなくて困る、という人ではなかった。
冗談が通じなくて楽しい。

テレビなどで、えらい人が何を言っても、そのままでは信用しない。
医学評論家が、果物をたくさん食べろと言ったことがある。
母は、「この人はいつもお金のかかることばかり言っている」と相手にしなかった。

そのくせヘンなところでこんがらかる。
サンヨーの暖房器具のテレビのコマーシャルがあった。
男の子が出てきて、ニコニコ笑いながら楽しそうに歌う。

「♪ボクは今、受験勉強中です。サンヨーの○○も入りましたし」

これを見て母は、苦笑いしながら、本当に困ったものだという感じで言った。

「気楽な人やね〜。受験生やというのに」