若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

監督怒る

高校野球の決勝で、佐賀北高校に負けた広陵の監督が、判定に不満をぶちまけたそうだ。

問題の、押し出しフォアボールの場面は、テレビで見ていて、これは広陵としては不満だろうなと思ったが、まさか監督が口に出すとは思わなかった。

この決勝は、どう見ても広陵有利と思えたが、高校野球は何があるかわからないと思って、テレビの前に座った。

ところが、圧倒的に広陵が押しまくって、近来稀な一方的展開になったので、5回で見るのをやめた。

家内が、7回で4対0になったと言ったとき、思ったより点が入ってないな、しかし、もう決まりだなと思った。
ところが、8回に佐賀北が満塁と言うので見たら、逆転してしまった。
ほんとに、なにがあるかわからない。

監督が文句をいいたい気持ちはわかる。
何を隠そう、私の野球人生は、監督として始まったのだ。

小学二年のとき、近所の大きい子達が、「鹿之助ちゃん、野球に行こか」と言った。
彼らが、野球というものをしているのは知っていた。
初めて誘ってもらって、大喜びでついていった。

「鹿之助ちゃんは、監督やで」と言われた。
子供心に、「監督」というのが偉そうに思えて、なんだかわからんがうれしかった。

「監督」というのは何をするのかと、ワクワクしていた。
公園のベンチで座って見ているだけなのであった。(-_-;)

その後、私の野球人生は順調に進んだ。
と言っても、キャッチャーとショートはいなくて、外野も二人だったりで、ピッチャーは、ソフトボールを下から投げて、ストライク、ボールの判定はなし、盗塁もなし、というのだから、「野球」と言えるかどうかわからない。
もちろん、監督、審判もなし。

「遠征」もした。
近所の何人かで、ちょっと遠くの原っぱに出かけていくと、見知らぬ男の子たちがいて、彼らと試合をするのである。

「遠征」でおぼえていること。
わがチームの攻撃で、バッターがアウトになった。
相手は、スリーアウトチェンジと言ったが、こっちは、まだツーアウトだと猛然と抗議して、相手が引き下がり、プレイ続行。
しばらくして、相手が、やはりスリーアウトではないかと言うので、よく考えたら、スリーアウトだったので、攻守交替した。

このときに限らず、審判がいなくても、けんかにならなかったのが不思議である。

小学生にできたのだ。
高校生も、監督、審判なしでやりなさい。