若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

振り付け

今日の午後、ヤマハ難波センターで、尊師のボーカルクラス、「プロコース」のコンサートがある。

「プロコース」とは、その名のとおり、プロを目指す、デビュー直前の人達である。
と思います。

大阪を代表するセレブマダムで、アイドルを目指すリンダさんも出演する。
彼女の後ろで踊る、バックダンサーのメンバーに指名された。

「ダンスの練習をするから出てきなさい」と呼びつけられ、昨日の夜、奈良から大阪へ出向いたのであるが、家内が、「遅れたらダメよ」と緊張して私を送り出したといえば、ヤマハにおけるリンダさんのポジションと、彼女と私の力関係がわかるというものだ。

バックのメンバーは四人で、うっちゃん、どてくん、たかちゃん。
唯一安心なのは、うっちゃんで、彼女は元ダンサーだ。

ヤマハを代表する珍青年どてくんは、不器用を通り越した男で、数年前、京都知恩院で除夜の鐘を突くとき、空振りした。
開山以来、鐘を突きそこなったのは初めてとのことで、驚いた知恩院門主から、法名知恩院珍念」を贈られた。
以来、ヤマハでは「どてくん」と呼ばれたり、「珍念さん」と呼ばれたりしている。

たかちゃんも、どてくんに劣らぬ珍青年だ。
記憶に残るのは、数年前のヤマハ発表会での、「勝手にしやがれ」の熱唱である。
阿久悠さんが亡くなって、特集が続いたので、改めて、ジュリーの映像を見た人も多いだろう。

たかちゃんが歌い始めたときから、場内には、気まずい雰囲気が漂った。
なんかちがうな。
歌はまともなのだが、なんかおかしい。

さて、いよいよクライマックス!
ジュリーが両手を上にあげて、悩ましげな表情で腰を妖しくくねらせる場面だ。
男の私が見ても、セクシーなのだから、女性が見たら、たまらないだろう。

その決定的見せ場を、たかちゃんがどうこなすかと、手に汗握って待ち構えていた満員の客の目の前で演じられたのは、どう見ても「椎間板ヘルニア阿波踊り」であった。

男の私が見ても気色悪かったのだから、女性が見たらたまらなかっただろう。
客席からステージに、空き缶やみかんの皮が投げられた。
長年、ヤマハの発表会を見ているが、物が飛んだのはこのときだけだ。

歌い終わったたかちゃんに、客席から一斉に、「勝手にしやがれ!」という声が飛んだ。

さて、この「たかアンドどて」に私が加わる。(-_-;)