若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ウクライナの美人画家

ちょっとした絵を買おうとすると、小さな作品でも、10万20万という値段になる。
「高額商品」だ。

「ちょっとした絵」を描ける人は、そうはいない。
ある程度才能があって、一生懸命描き続けて、売価10万20万、手取りはその何分の一では気の毒なような気もする。
しかし、絨毯といっしょで、あってもなくてもいい物に、10万20万は高いとも思う。

たまたま、ヤフーオークションを見た。
時々冷やかしている。
今まで見た中で高かったのは、飛行クラブが何百万円かで売り出していたセスナ機だ。

油絵の部を見る。
「巨匠!芸術院会員!」という人の作品が出ている。
出品者の希望価格は400万円で、現在の入札価格は5万円だ。

この、巨匠で芸術院会員の人は亡くなっている。
とんでもなくえらい人の作品でないと、死んだらゴミか。
芸術は永遠だが、芸術院会員は永遠ではない。
それでいいのだ。

別の亡くなった芸術院会員の絵で、入札価格1300円というのもあった。

ヤフーオークションは、普通の市場だ。
きびしい。
普通の値段がつく。
美術市場は、特殊な市場だ。
特殊な値段がつく。

ウクライナ女流美人作家LANA」という人の作品がたくさん出品されている。
誰やねん。

花の絵が多い。
美人か知らんけど、ヘタやな〜。

出品者の希望価格は、号10万円だ。
入札価格は、だいたい号千円だ。
6号の絵を60万円で買ってくださいといっているが、6千円なら買いましょうというところだ。

若草鹿之助商店油絵事業部の鑑定。
号千円が妥当。
しかし、LANAさんは美人かもしれませんよ。

入札価格166000円の絵を発見。
ここで、10万以上の値段がつくのは極めて稀だ。
おお!宇治山哲平さん。
高校時代の美術の先生が出品していた国画会の人だ。
国画会はよく見に行ったので、名前だけ覚えている。

根強いファンが居るのか。
調べると、故郷に宇治山哲平美術館がある。
すばらしい、と思ってホームページを見たら、運営難のため閉館したそうだ。

おっ!
高校の美術部の大先輩の絵が出品されている!
プロではないが、熱心に描き続け、大阪で個展をすればかなり売れる人だ。

8号のバラの絵。
力強い、いい作品だと思う。

1600円!

そ、それはない。
あんまりだ。
買おうか、と思ったが、1700円で買うのは先輩に失礼だと思ってやめた。