暑いです。
近くの公園で、おじいちゃん、おばあちゃんが、小さい子供達を遊ばせてた。
子供達は、汗まみれになってはしゃいでた。
おじいちゃん、おばあちゃんたちは、なんともいえない表情で見守ってた。
うれしいような、途方に暮れたような顔である。
花ちゃんが汗まみれになって遊ぶのを、私もこんな顔で見守るようになるんでしょうな。
暑い時、インターネットはよろしい。
いろんな広告が出てるので、いろんなビジネスがあることがわかる。
美術関連では、「展覧会請負」というビジネスがある。
地方の小さな美術館など、展示するスペースはあるが、何をしていいかわからない、何かしないとかっこつかない、というようなところを狙ってるんでしょう。
その地方出身の画家の回顧展などを企画して、作品も集めて、パンフレットなども作る。
便利ですね。
う〜ん!とうなるようなビジネスもある。
「公募展などに出品した100号程度の大作を引き取ります。子供が引き取ってくれないなど、処分に困っている方へ朗報。ただでもいいから、自作を美術愛好家の手に、という方」
美術部の先輩後輩などで、公募展に三十年、四十年出品し続けている人がいる。
出品するのは、100号、200号の力作、大作だ。
いくら力作、大作、入選作、受賞作といっても、100号200号になると、はた迷惑である。
売れるわけはないし、置き場に困る。
皆さん、倉庫を借りたりして保管してるようだ。
以前、NHKTVで、東京芸大を出た老女流画家が、大量の自作をナイフで切って処分してる姿を見た。
その時、芸大油絵科を出て以来、一枚も描いていないという人も出てた。
「ごみを作るだけだと思ったから」
実際、ゴミ扱いされた人もいる。
ある町に美術館ができて、出身画家に作品の寄付をお願いして20点ほどもらった。
十年ほどして、その画家が見に行ったら、一点もなかった。
調べたところ、ゴミと間違って処分したというのだ。
というようなわけで、世の中には、大量のゴミ、じゃなかった、油絵大作が眠っているのである。
それに目をつけた人がいるのだ。
すごい!
タダで引き取った100号を、5万円くらいで売ろうというのであろうか。
タダでもいいから引き取って欲しい人は多いと思う。
しかし、タダでもいらないという絵も多いと思う。
このビジネスは成り立つのであろうか。