若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

どーぞ!

電車に、中学生の男の子が何人か乗ってきた。
一年生かな。

次の駅で、席が空いた。
一人が、つかつかと空いた席に向かう。
向こうから、年配の女性が、よたよたと同じ席に向かう。

タッチの差で、男の子が早かったが、彼はおばさんに気づいた。
気づいた瞬間、さっと、お尻から後ろに下がった。
上体をぱっと倒し、左腕をすっと斜め下前方に出して座席を示すと、おばさんに向かって首をちょいと傾けて、「どーぞ!」と言った。

おみごと!

いや、感心しました。
模範的譲り方である。

言葉、ポーズとも、はっきりときっぱりとなんのためらいもなく誤解のしようもない譲り方だ。

帝国ホテルのボーイ長が、電車で席を譲るときはこうだろうなと思える、ほとんど職業的とも言える譲り方だ。
まあ、席を譲ることを職業にしている人はないと思うが、たとえて言えばそんな感じだ。

いいぞ、中坊。