海から昇ってくる太陽と、海に沈んでいく太陽を見分けることはできるのだろうか。
きのうの朝日新聞朝刊奈良版。
トップに、たぶん薬師寺と思えるカラー写真。
二つの塔の向こうに太陽が浮かんでいて、空は真っ赤に染まっている。
美しい写真であるが、問題の写真らしい。
奈良市水道局が市民向けに発行するパンフレットの、新年号の表紙を飾る写真だ。
水道局の人が、奈良市観光協会のホームページの写真を、許可を得て使った。
薬師寺の塔の向こうから昇る初日の出、というイメージだったようだ。
ところが、見た人からクレームがついた。
これは、朝日ではなく夕日だ。
明けましておめでとうに夕日はおかしい、というのだ。
水道局の人は、「朝日だと思いこんでいた。申しわけない」とあやまっている。
仕事はきちんとしなければいけない。
朝日と夕日を間違えたら、とんでもないことになる可能性があるといえないこともないこともないといえばいえる。
しかし、夕日が沈むのもめでたい。
ちゃんと沈んでくれなければ大変だ。
初日の出もめでたいが、初日没もめでたい。
ワンセットでめでたい。
なぜこんなことをトップ記事で取り上げるのか。
もちろん、朝日新聞だからだ。
やっぱり朝日だといいたいのだろう。
偏向報道である。
朝日新聞の夕刊は、夕日新聞にすべきだと思う。