フランス映画です。
息子が借りてきて見ていたのをいっしょに見た。
タイトルを見ただけで、かっこつけた、わけのわからん映画だろうと予想がつく。
予想通りであった。
パリ警察の中堅幹部が主人公の、無茶苦茶な話だ。
主人公はじめ、出てくる男は皆、何が気に入らんのか終始仏頂面だ。
この映画には、男の闘いとか意地とか悲哀とか、まあ私には無縁のものをつめこんだことになってるのだろう。
実体のないものをつめこまれすぎた時に出るげっぷが出て困る。
主人公の妻はじめ、出てくる女は皆、耐えて忍んでじっと待っている。
男の映画である。
なんだかわからんが、主人公は刑務所に入れられる。
刑期は7年だ。
刑期を終えて出てきた主人公は、雑誌『レオン』から抜け出たような、ちょいワルオヤジ風ファッションできめている。
ラストシーンで、主人公は、なんだかわからんがどこか遠くへ去っていくようだ。
主題歌は、北島三郎である。
学生時代に見たフランス映画の警察と変わってない。
フランスの警察につかまったら最後やなあ、と思ったものだ。
ほとんどヤクザの世界である。
この映画を見て、フランスには行きたくないと思った。
息子は、いい映画だと言う。
息子がまだ子供であるということを確認できただけが収穫の映画鑑賞であった。