若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

この前飲んだのは

M君と飲むのは久しぶりだ。
去年の7月に仕事をやめて以来初めてだ。

「仕事、やめてどうですか」と聞くので、「気楽でいいわ」と答えたが、この感覚は彼には理解できない。
何しろ、ずーっと気楽に生きてきた人だから、長い年月馬車馬のように働き続けて、やっと気楽になった私の気持ちなんかわかるわけがない。
しかたがない。

帰ってから家内に、「仕事をやめて、初めてM君と飲んだので・・・」と話したら、猛然と反撃してきた。

初めてのわけがない、何度も飲んでるというのだ。
いや、彼も、仕事やめてから初めてですねと言ってた、と言っても聞き入れない。
初めてじゃない!の一点張りだ。

「二人ともボケてるのとちがう?」

たじたじとなる迫力である。
このやり取りを聞いていた、長女と次女も、家内についた。

「Mさんと、仕事やめてから初めてってことはないわ」
「二人ともボケてるのとちがう?」

家内一人でも相当な迫力だが、そこに長女と次女が加わると、凄まじい破壊力である。
女声三部攻撃。
防戦一方となる。
危うし!鹿之助!

ちょっと、ぐらっとなる。
去年のヤマハ忘年会で、センベー君に会ったときのことを思い出した。

センベー君の顔を見て、「久しぶりやねー。一年ぶりくらいかな?」と言ったら、呆然として表情になった。
目が点になる、という感じだ。

「・・・せ、先週、ライブに来てくれはったじゃないですか」

そ、そうでした。
センベー君たちのライブに行ったとこだった。
その時が、久しぶりだったのである。

まあ、センベー君は家内とちがって、ボケたんとちがうか?とまでは言わなかった。
思っていたかもしれんが、口には出さなかった。

そういうこともあるので、家内と娘二人、三人で口をそろえてボロカスに言われると、孤立無援の私としてはぐらっとくるのであるが、なんとののしられようと、M君と飲むのは、仕事をやめてから初めてです。
誰に誓えばいいのかわからないが、まちがいありません。