若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

勝った負けたと

♪勝った負けたと騒ぐじゃないぜ〜、と、我が水前寺・チータ・清子が、1967年紅白歌合戦のステージで警鐘を鳴らして以来四十年、世相はますます悪化の一途をたどっていると言わざるを得ない。

陸上競技も水泳も、0.03秒とかで大騒ぎである。
これって、勝ったとか負けたととかいうレベルの話なのであろうか。
勝った負けたと騒いでいることになるのだろうか。
わけもわからず騒いでいると言ったほうがいいのではなかろうか。

♪わけもわからず騒ぐじゃないぜ〜。

選手Aが世界新記録を出したと思ったら、次の日、選手Bが0.01秒縮めて、また次の日選手Cが0.01秒縮めて、世界最速の男がコロコロ入れ替わる。

100メートルを10秒以下で走るのが人類の夢だった。
今や、100メートル走は人類の悪夢ですよ。
いつまで続けるのだ。
計測技術の進歩が止まったところで終わりか。

その、わけのわからない真っ只中に、スピード社の水着登場だ。
夢の水着か悪夢の水着か、ちょっと考えさせてください、といいたい。

無茶苦茶に締め付ける水着らしい。
スポーツは身体に悪いと思っていたが、ますます身体を痛めつける。
これを認めるなら、クスリも認める。

水着で競っても仕方がない。
若草鹿之助商店競泳用水着事業部は、7月4日、国際水泳連盟に対し、オリンピックの男子水泳は、大相撲のふんどしを締めて泳ぐよう提案した。

ところが、事態はまったく逆の展開を見せた。

なんと、大相撲名古屋場所で、賜杯奪還に燃える横綱朝青龍が、スピード社の「レーザーレーサーふんどし」を締めて登場するというのだ。
横綱のスピーディな動きに注目が集まるが、横綱は、「相撲は、ふんどしがとるのじゃないからネ」と報道陣に釘を刺した。

予想外の事態に、若草鹿之助商店競泳用水着事業部は、困惑の色を隠せないようだ。