若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「おかあさん」

電車で。

小さな子供連れのお母さんが三人。
女の子が、「○○ちゃんのおばちゃん!○○ちゃんのおばちゃん!」と、しきりに呼びかけるのを聞いて、以前書いたたなべ君を思い出した。

息子の友達で、小学一年生のとき、ウチに遊びに来て、家内に、「おかあさん」「ネエおかあさん」と呼びかけた。
ウチの娘たちがおかしがって、「たなべ君、おかしいよ」と、げらげら笑った。
友達の姉さんに笑われて困惑したたなべ君は、しばし考えた末、家内を見上げて、「ネエ奥さん」と呼びかけたのだ。

この場合、「おばちゃん」と呼びかけるのが正しいだろう。
いや、正しいというより、普通だというべきか。

次女の高校時代の友人Aさんは、いまや三人の男の子の母であるが、私を「おじちゃん」と呼ぶ。
友達の親は、「おじちゃん」「おばちゃん」と呼ぶのが普通だろうか。

私が、高校時代の友人S君の、今年90歳のお父さんを、「おじちゃん」とか「おじさん」と呼ぶのはおかしいと思う。
「おとうさん」と呼ぶべきだ。

友達の親に、「おじちゃん」「おばちゃん」と呼びかけるのは、子供限定なのか。
Aさんは、三児の母ではあるが、私に対するときは、高校生に戻って、「おじちゃん」と呼んでもいいのだろうか。

たなべ君は、家内を、「おかあさん」と呼んで娘たちに笑われたが、娘たちのことは「おねえちゃん」と呼んでいた。
友達の姉を「おねえちゃん」と呼ぶなら、友達の母は「おかあさん」でもよさそうだ。

考えるとややこしい。
考えないと、ややこしくない。
考えるとややこしくなるようなことは、考えない方がいい。