若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

餃子を作る

きのうの料理教室は、待ちに待った餃子。
前回、餃子だと思い込んでいたのに、「モカロール」だったので、かっくんとなった。

餃子は、好きです。
ただし、私が、食べ物で「好き」というときは、たいしたことありません。
何となく、どっちかというと、好き、という感じです。

餃子は、子供のころの強烈な印象がある。

父が、ときどき大阪の中華料理店「みんみん(字が表示できません)」に連れて行ってくれた。
難波のごみごみした一角を歩くだけでも、子供にはスリル満点であった。
「みんみん」という店名が、摩訶不思議な感じがした
得体の知れない店の、湯気と料理人の大声にぼーぜんとなった。

真っ黒い大なべを軽々と扱いながら、おじさんがわけのわからん大声を発する。
「コーデルリャンガリャンガ!」

その瞬間、大なべに、ばっと炎があがる。
注文を復唱していただけなのだろうが、実に魅力的な情景であった。
私にとって、「みんみん」という店は、魔術師の巣窟のように思えた。

で、「みんみん」の餃子はうまかった。

高校のころ、学校の近くの「餃子園」という店によく行った。
おばさんが一人でやってる小さな店で、ここの餃子もうまかった。

きのう、教室で餃子を作るとき、餃子にはひだがあることに気づいた。
あたりまえだ。
しかし、自分で作るまで、ひだを意識していなかった。

先生に、「皮に具を入れたら、左の親指で、ひだを作っていきましょう」といわれて、「おお!餃子には、ひだがあったのだ!」と感激した。

教室では、6個作った。
早速食べてみた。

なんと、「みんみん」、「餃子園」並みのうまさであった。
よっしゃ!帰ったら作ろう!

夕食用に50個作った。
6個作るのと、50個作るのとでは、大変なちがいであった。

50個分、ひだを作っているうち、自分がひだひだになっていくように感じた。

50個分の白菜とニラをみじん切りにして、ざるに入れたのを見ているうち、餃子園を思い出した。

カウンターに、きざんだ野菜がいっぱい入ったざるが置いてあった。
カウンターの向こうで、おばささんは、いつも野菜をきざんでいた。

あれは、餃子の材料だったのか。
食べることしか考えてませんでした。

50個分どころじゃないから、大変だっただろうと、四十数年後にしみじみしてることを知ったら、おばさんは笑うでしょうな。