若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

誕生日

6月20日と聞いて、ピンと来る人は少ないと思いますが、私の誕生日なんです。

ぼつぼつ、「カウントダウン」という雰囲気なきにしもあらずで、微妙な日である。
文句なくうれしかったのは、小学生のころでしょうか。

誕生プレゼント、などというしゃれたものはなかった。
いや、その頃同居していた伯母に、童話集や図鑑をもらったことがあるけど、あれは誕生日のプレゼントだったのかもしれない。

人に物をもらうことなど少なかったから、両方ともよくおぼえてる。

童話集は『リスの夢買い』という本で、まったくおもしろくなかった記憶がある。
『小学理科図鑑』は、表紙の「ノーベル賞受賞湯川秀樹博士監修」というのが、なにかわからんままに重々しかった。

内容には疑問が残った。
坂は、まっすぐ上るより、ジグザグに上った方が楽だと書いてあったのだが、(実際にそう書いてあったかどうかは自信なし)試してみたら、そうでもなかった。

鯨は、肉も皮もひげも油も、一つの無駄もなく人間の役に立つことは、その図鑑の大きな絵で知った。

小学生のころの誕生日で、一番うれしかったのは、ぜんざいと梅酒だ。
好きだったんです。
特に梅酒が好きだった。

給料をもらうようになったら、全部使って梅酒をつけるといってたと、母が後々まで語ってました。
豪勢な夢であった。