今日は、お稽古ごとは、なし。
たまには休ませてください。
しかし、たまの休みだからといって、家でゆっくりするわけにはいかない。
整骨院と散髪に行く。
いそがしい。
整骨院は、すいてた。
珍しいことである。
いつもは、朝早くから、高齢者が集まってる。
私は、特に異常は感じなくても、月に一、二度は来る。
ボキボキッ!とやってもらうと、調子がいいのである。
今日も特に異常はない、と思ってたら、先生が首をさわって、「左がおかしいですね」といった。
なるほど、ぐりぐりさわられると、左側に突起のようなものがある感じだ。
「これ、ひっこめときましょ」
そんな簡単にできるのかな。
「ボキボキッ!ボキボキッ!・・・どうですか」
わっ!なくなってる!
骨のズレを修正したのだそうです。
まあ、それですっきりしたとかいうのじゃないですが。
散髪屋に行って驚いた。
なんと、小学生の男の子が二人!
この店に三十年通ってるが、小学生を見るのは本当に久しぶりだ。
整骨院と反対に、散髪屋は、今日は客が多かった。
小学生二人と、私、その後、七十代と思える客が三人。
客の高齢化が激しい。
客が倒れるか、主人が倒れるか。
いや、奥さんが倒れるのが先かな。
主人は、ちょっと大きい方の男の子の頭を刈りながら、いろいろしゃべってる。
「ボク、いのいたらあかん」
主人は、「動く」というのを、「いのく」という。
「ボク、いのかんといて。・・・いのいたら、あ〜か〜ん、ゆうのに」
男の子には、通じていないかもしれない。
小学校は、夏休みに入って、男の子達は、林間学校へ行くそうだ。
主人が、どこへ行くの、と聞いた。
「洞川(どろがわ)」
「ふ〜ん。川の水、つべたいでー!」
主人は、「冷たい」というのを、「つべたい」という。
私も、二十数年前、お盆に、子供をつれて洞川に行って、川の水のつべたさに驚いたことがある。
「川の水、つべたいから、気ィつけや。川遊びの時間、あるん?」
「川で、二時間遊ぶことになってる」
「二時間!?三十分入ってたら、えらいわ」
私もそう思う。
二人が出て行くのを見送って、主人が奥さんに言った。
「あの子ら、大きさ、ちごてきたな」
「そうやねえ」
双子なのだそうだ。