はなちゃんは、微香性である。
ほのかな芳香を漂わせている。
あくびをしたとき、げっぷをしたとき、鼻を近づけると、やわらかな、心静まる香りがする。
古来、香木などが、精神を安定させるものとして、宗教の場などで用いられてきた。
はなちゃんを抱いてると、香木を抱いているようなものである。
はなちゃんは、おならも、まあまあ良い香りである。
最近、うんちがますます良い香りになってきた。
はなちゃんが、どのような秘術を使っているのか不思議である。
いや、そんな神秘的なことではなく、化学的に説明のつく話で、はなちゃんが体内で合成した「実用新案はなちゃん印消化酵素」の威力なのかもしれない。
とにかく、フルーティな香りである。
おならやうんちがいいにおいだなどというと、ヘンタイじゃないかと思われるかもしれないが、私一人がいってるのじゃなく、家内もいってますよ。
私は、おならの方は、それほどとも思わないが、家内は、おならも、うんちに劣らず非常にいい香りだという。
夫婦そろってヘンタイかと思われるかもしれないが、二人とも良識ある市民です。
私たち夫婦二人を満足させてるわけで、はなちゃんは、生後50日にして、立派なアロマテラピストといえます。