若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

知らん顔

はなちゃんは、基本的にというか原則的にというか、知らん顔ですね。
そういう主義なんでしょう、知らん顔一本で押し通してます。

相変わらず、泣くと抱っこしてます。
抱っこすると、泣き止む。

不思議なようで当然というか、当然のようで不思議というか、とにかく泣き止む。

が、知らん顔である。
うれしいとかありがとうとかご苦労様とかいう気配はまったくない。

抱かれて当然と思ってるようなふてぶてしさもない。
まあ、淡々と抱っこされてはります。

あらゆる局面で、はなちゃん、知らん顔なのであるが、知らん顔の極致は、うんちのときですね。

今、家内の最高の喜びは、はなちゃんのうんちのお世話でしょう。
「蒸しタオル」ならぬ「蒸しガーゼハンカチ」もかいがいしく、はなちゃんのお尻をふかせていただいてます。

足を持ち上げられて、お尻をふいてもらってる間、はなちゃんは、知らん顔である。
涼しい顔で、あっちこっちきょろきょろ眺めてます。

こら!はなちゃん!
キミのお尻をふいてるんだぞ!

知らん顔。

お尻をふくと家内は、はなちゃんのお尻にフーフー息を吹きかけます。

「かわけかわけ!はなちゃんのお尻、かわけかわけ!」

賛美歌とも呪文ともつかぬ熱い祈りのこもった声で、はなちゃんのお尻を乾かすためなら、神様でも仏様でも使いかねない勢いです。

その間、はなちゃん知らん顔。
究極の知らん顔です。

さて、泣けば抱くのですが、抱いても泣き止まないときは、家の中をあちこち歩き回る。
泣き止むことが多い。

それでも泣き止まないときは、抱いて二階に上がる。
二階にしばらくいると、寝ます。

二階に上がることによる重力の変化か、空気中の酸素濃度の変化によるものと思われます。

泣くと抱く。
泣いてなくても抱く。

はなちゃんが、ベビーベッドで、一人おりこうちゃんで遊んでるのを見ると、あわれになるんですよね。

生後50日のはなちゃんが、けなげにもといおうか気丈にもといおうか、たった一人ぽっちで!
孤独に耐えて!

見ているうちに熱いものがこみ上げてきて、胸もつぶれる思いで、駆け寄って抱っこしてしまう。

機嫌よくしてるときは放っておきなさい、といわれるのであるが、そんなことをして、はなちゃんが、「ネグレクトされてる!」と思って非行少女になったらどうする。

非行防止のため抱っこする。