朝日新聞広告。
「60歳からの分譲マンション」
最近、多いですね。
快適と安心を売り物にした、高齢者向けマンション、と言って悪ければ、シニア向けマンション。
最近多いこの種の広告の中で、この広告にひきつけられたのには理由がある。
広告の中で、シニア夫婦がにっこり微笑んでいる。
それはよろしい。
シニア向けマンションの広告で、シニア夫婦がにっこり微笑むのはよろしい。
よろしいが、それが白人のシニア夫婦なのには首を傾げる。
まあ、日本にも白人シニア夫婦はたくさんいるだろう。
しかし、このマンションが、白人シニア夫婦を狙ったものとは思えない。
画期的広告である、というか、ついにここまで来たか、というか、まあ、何とも言えませんな。
二十年ほど前になるだろうか、会社で作業服のカタログを取り寄せたことがある。
作業服を着た、金髪の男前やベッピンさんが、にっこり微笑んでいたのには、しみじみしてしまった。
いくらえらそうなことを言っても、ニッポンはアカンな、と思った。
はなちゃんが着るようなベビー服のカタログでも、金髪の赤ちゃんがにっこり微笑んでいる。
金髪白人にっこり的ニッポンである。
こんなことではダメだ。
把瑠都にはがんばってもらいたいが、黒人横綱の誕生も期待したいというのは、ヤケクソになってるみたいでよくないだろうか。