若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ショッピングセンター

奈良県に、また一つ大きなショッピングセンターができた、というのは知っていた。

大きなショッピングセンターのファンがいるとは知らなかった。
早速行ってきて、その前にできた大きなショッピングセンターと、色々比較しあっている人の話を聞いて感心した。

私が通ってる料理教室も、大きなショッピングセンターにある。
映画館も入っているし、大きな本屋もある。

非常に大きなショッピングセンターだが、いつ行っても客は少ない。

こんなに少なくて、やっていけるのかなと心配する必要はない。
私が料理教室に行くのは、月曜の朝十時だから、客が少なくてもだいじょうぶ。
と思います。

乳幼児をつれた若い女性と、高齢者が多い。

子供達は、大ショッピングセンター育ちだ。
私たちの世代は、「市場育ち」だ。

子供のころの私にとって、ショッピングセンターは、家から五分ほどのところにあった「鴨高市場」だ。
少し足をのばすと、「小阪公設市場」があって、こっちの方が規模が大きく、「高級」だった。

母は、昆布は小阪公設市場まで買いに行った。
高市場の昆布より「上等」だと言っていた。

毎日のように鴨高市場だった。
というか、ほんとに毎日だったのではなかろうか。

その鴨高市場が、「全館冷房」になったのは、私の少年時代における十大ニュースの一つです。

「鴨高市場全館冷房!」ですよ。
ソ連人工衛星スプートニク打ち上げに匹敵する衝撃であった。

よく行ったから、どんな店があったかおぼえていててもよさそうなのに、ほとんどおぼえてない。

まあ、魚屋と八百屋があったのはおぼえてる。
それと、どこの市場も、肉屋は入り口近くにあったようだ。

大きな樽に味噌をきれいに山盛りにしてあるのが好きだった。
変な物が好きだったんですね。
母が味噌を買うとき、あの大きな山からすくいとってほしいと願っていたが、ついにその願いはかなわなかった。

あれほど通ったのに、店の名前をおぼえていない。
名前なんかなかったのかもしれない。

ひとつ、「鈴屋」というお菓子やさんだけはおぼえてる。
鈴屋には、一人でもよく行った。
遠足の前は必ず行った。

鈴屋のおばさんは、色の白い美人で、いつもニコニコとやさしそうだった。
ほんとにそうだったのか、お菓子屋のおばさんだからそんな風に見えたのか、今となっては不明である。