きのうは、Yさんの個展を見に行った。
乗馬クラブで、時々いっしょになる人だ。
私と同じくらいの年恰好で、いつもビールを飲んでいる。
私が絵を描く話をしているのを聞いて、案内状をくれた。
きのうが初日で、11時開場と書いてあった。
11時に行った。
あと、予定があったからです。
初日の開場と同時に来る客もないと油断してたのか、まだタイトルも用意できていなかった。
奇襲成功という感じである。
タイトルなしで画廊に並べられた作品は、クラブでビールを飲んでる姿からは想像できない、重厚で本格的なものであった。
そう言ったら、複雑な表情を浮かべてた。
一時間以上話しこんで、あわてて帰ろうとしたら、芳名帳にサインしてくれといわれたが、もちろん芳名帳も用意できていなかった。
今日は乗馬クラブ。
乗馬クラブは、田舎にあります。
近鉄の駅から、バスで田んぼを通り過ぎて、山道を登っていく。
今日、変な工場に気づいた。
スレートぶきの、ごく普通の、工場か倉庫という建物であるが、屋根一面芝生で覆われてる。
社長の趣味だろうかと思ったら、「屋上緑化の○○株式会社」と書いてあった。
いま、田んぼが美しい。
その美しい田んぼのあぜ道に、一人の小学生低学年男子がうずくまっていた。
田んぼをのぞきこんでなにかやってる。
大きなランドセルから中味が落ちそうである。
古典的情景である。
いい感じです。