座禅は、経験なし。
する気もなし。
目を閉じてじっとしてたら、ヘンなことを考えそうである。
座禅に近いかな、と思うのが、「石膏デッサン」です。
石膏像を前に3時間、邪念なく、あっという間です。
これは、私が精神を集中してるからというより、美大受験生といっしょということが大きいかもしれない。
受験生といっても、平日の昼間だから、浪人です。
緊張感があって当然ともいえます。
しかし、石膏像に向かうと、すぐ横で、一浪の女の子が別の石膏像を描いてるのを忘れてしまうのも事実ですよ。
人物画を描くためにはじめた石膏デッサンですが、精神衛生上、非常にいいことをしてる気がします。
時計を見て、わ!もう3時間たったのか!と思う一瞬が、なかなかいい感じです。
3時間、じっくり集中して見つめるというのは、他では経験できない。
じっくり集中して見つめてるつもりなのに、見えてないことが多すぎる。
3時間、集中してるのか、ぼーっとしてるのか、判断に迷うところである。
石膏像と対座する3時間でさえ、集中してるのかぼーっとしてるのか、判断に迷う。
ふだん、ぼーっと過ごしてるのはまちがいないです。
それが自覚できるだけでも、石膏デッサンのネウチがあるというもんです。