アルマ・タデマ、というと、お笑いコンビの名前みたいだけど、ちがいますよ。
画家です。
ローレンス・アルマ・タデマ。
幕末から明治、イギリスで活躍した人です。
ぜんぜん知りませんでした。
『美術の中の裸婦』というシリーズの画集で知った。
カルチャーセンターで裸婦を描くことがある。
お勉強のためにこの画集を買って、知らない画家が多いので、ちょっとびっくりしました。
知らない画家が多いのでびっくりするのは二度目です。
以前、フランス人が、イエスの生涯について書いた本を読んだ。
イエスの生涯に関する絵がたくさんそえてあった。
これがもう、知らん絵ばっかりであった。
受胎告知とか、はりつけとか、けっこう知ってると思ってたのは、教科書や美術全集に出てる超一流品か一流品だったのですね。
当然のことながら、その他大勢的二流三流の絵がムチャクチャにたくさんあるわけです。
私が知らんだけで、そういう二流三流も、向こうでは知られているんでしょう。
向こうの人も知らないような四流五流となると、気が遠くなるほどの数があるはずです。
そのとき、絵に関しても、私の知識は義務教育終了程度であると、思い知りました。
で、『美術の中の裸婦』を見て、「裸婦像」に関しても、超一流と一流を知ってるだけだと、思い知ることになったわけです。
アルマ・タデマという、まったく知らない画家の絵を見て驚きました。
上手である!
大理石の台の上に毛皮が敷いてあって、その上に美しき裸婦が横たわってる。
大理石は大理石みたいだし、毛皮も裸婦も堂々たるもんである。
大きな絵だろうと思ってサイズを見てまた驚く。
20センチか30センチという小ささです。
こんな素晴らしい絵を描く人を、なぜ知らなかったのか。
画集が出てたので、買いました。
この人は、古代ローマを舞台にしたハデな絵を描いて、とっても上手だし、ハリウッド映画的雰囲気で、大変な人気だったけど、死後、なんちゅうか、「時代遅れ」ということになってしまったんですね。
1960年ころが最悪で、タダでもいらないという、私同様の扱いを受けていたようです。
今また人気回復で、何億円で取引されてるようです。
私も、同様の扱いを受けないとも限らないのではないのではないのではないのではないだろうか。