若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

モデル

金曜、日曜と肖像画を描きました。

金曜はSさん、日曜はMさん、共にそこそこ年配の女性です。
色々経験を重ねてとくに物怖じせず、のはずですが、モデルとしてすわるとなると、少しは緊張するようですね。

お二人とも、「緊張はしてません」とのことでしたが、おしゃべりしてる時と、モデルとしてすわってる時とでは、ちがいます。

「リラックス」というのは、むずかしいんですな。

以前描かせてもらった家内の友人Fさんは、見てて気の毒なくらい、カチンカチンになってました。

まあ、至近距離で、じっと見つめられるんですから、ふつうではいられないでしょうね。
カルチャーセンターに来るプロのモデルさんは、大勢に見つめられると疲れると言ってました。

中高年は、じっと見つめられると固くなるけど、若い女性はちがいますよ。

くすくす笑います。

ウチの息子のお嫁さんは、結婚する前から何度か描いてますが、描いてると、ぷっと吹き出す。
そして、くすくす笑います。

最近でもそうです。
十代、二十代は、くすくすかな。
三十代くらいから、カチカチ?

若い時のくすくすといえば、学生時代、散髪でひげをそられるとき、顔をさわられるとくすぐったくて、くすくす笑ってしまうので恥ずかしかった。

高校から大学にかけて、私の悩みの一つでしたね。

がまんしようと思っても、どうしても笑ってしまう。

大学の時通っていた下宿の近くの散髪屋は、中年夫婦と若い娘さんでやっていた。
困ったことに、ひげそりは娘さんの担当なのであった。

おじさんやおばさんにさわられてもくすぐったいのに、青春真っ只中の私にとって、若い娘さんにほっぺたを触られるというのは、ゴーモンに近かったですね。

椅子を握りしめ、身体を硬直させて耐えようとしても笑ってしまう。

娘さんが、憮然とした口調で、「くすぐったがりねえ」と言ったのを思い出します。
すんませんでした。