ゆう君は、足の力が強いです。
花ちゃんとくらべてそう思う。
力強くけるのであるから、寝かせておいたらずり上がるはずだ。
ところが、ずり下がる。
いつの間にかふとんにもぐりこんでしまう。
いったいこれはどういうわけであろうか。
足も強いが、それ以上に首が強いということか。
足でグン!とけって、上に行こうとしても、首がそれ以上の力で抵抗して、結局足が負けて下に動いてしまうのか。
ゆう君は、今のところ首で移動している。
ロサンゼルスの花ちゃん一家とスカイプをした。
「無料テレビ電話」という、夢のようなサービスだ。
花ちゃんは、画面で私や家内の顔を見てなつがしがるというようなことはない。
ニコニコしてます。
あっという間にお姉ちゃんになったようである。
ロサンゼルスのお友達、クロイちゃんの名前をいえるようになった。
「ク・ロ・イ」というような日本語風発音じゃないですよ。
「耳でおぼえたな」という発音である。
「鬼のパンツ」という曲にあわせて踊るというので、リクエストしたが、踊ってくれない。
まあ、そんなもんです。
しかたない。
ママが踊れば花ちゃんも踊るかもしれないと、ママに踊るよう指示。
ママはカメラの前に立つと、大きな声で「♪オニ〜〜〜のパンツはいいパンツ〜〜!」と歌いながら踊り出した。
ハデな動きである。
大声で歌いながら激しく踊る。
つられて踊るかと思ったのに、花ちゃんは踊り狂うママをあっけにとられたように見ているだけだ。
花ちゃんを踊らせようと焦ってママの歌と踊りはますますエスカレート。
激しくもヘンテコな振り付けに、わが娘ながら、よ〜やるワと恥ずかしくなる。
結局、花ちゃんは踊らなかった。
踊らなかったが、ママの「鬼のパンツ」の歌と踊りで充分楽しめたのであった。