若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

ジュリエット・B・ショア『浪費するアメリカ人:なぜ要らないものまでほしがるのか』

アメリカの困った状況はよくわかりました。

借金してまで要らないものを手に入れようとする。
万引きしてまで手に入れようとする。

欲望をあおり、あおられた結果、アメリカでは万引が急増してるそうです。

歯医者さん一家が、人を雇って高級品を万引きさせてた、てな事件も報告されてます。

困ったものではあるが、難しい問題だと思います。

著者は、要らないものはほしがらないようにしようと言ってます。

相田みつをさんなら、こう言う。

「いいじゃないか
 浪費したって
 人間だもの」

「いいじゃないか
 要らないものをほしがったって
 人間だもの」

いや、言わんか。

「いいじゃないか」とは言えないかしらんが、「しかたないじゃないか」程度ですませるしかないように思います。

古代からず〜っと「浪費」は批判され続けてる。
まあ、なおらんのでしょうね。

私は浪費してるのかな。
時間くらいじゃないかと思うんですが。

以前テレビでお坊さんが、仏教に限らず宗教の心は足るを知るにある、と言ってました。
ほんまか?
仏教に限らず、宗教はキンキラキンですがな。

「要らないものをほしがるな」と言われて、身の回りを見回したら要らないものだらけです。

この本に書いてあることはいちいちもっともだと思いました。

わかる!
そのとおりだ!

これほどもっともだと思うのにこれほどスッキリしないのも珍しいと思いました。