いい顔を見ました。
NHKTV「ヒューマンドキュメント:日中激動を生きた京劇夫婦」
ご主人は中国人で、京劇の一流俳優だったようです。
奥さんは、いわゆる残留孤児ということになるんでしょうか、父親が日本人で母親が中国人。
戦後すぐ父親だけが日本へ送還された。
日本人の子だとわかると、差別迫害を受けるというつらい状況のなか、京劇女優として活躍し、仕事で出会った京劇俳優と結婚。
テレビでは説明不足で分かりにくいところもありましたが、奥さんが中国では生きていきにくいということで夫婦そろって二十年前に日本にやってきた。
ご主人は、国も一流俳優という立場もすべて捨てたことになります。
日本での暮らしは厳しく、今は残留孤児年金で生活しているようです。
このご主人の顔が実にいいんですね。
穏やかで明るい。
妻のためにとんでもない苦難の道を歩んできた人とは思えません。
奥さんの表情には、「影」というか「苦難のあと」が見えましたが、ご主人にはそういうものはまったくなかったです。
こんな顔もあるのか、と感動しました。
今年の五月、ロサンゼルスに行ったとき会ったインディアン工芸品店の男性も立派な顔でした。
顔だけじゃなく話の内容も立派でした。
英語?
わかりません。
わかりませんが立派な話だということくらいわかりました。
いい顔を見るというのもうれしいですね。
私も、長年「イケメンナイスミドル」を自称というか詐称というか、元祖振り込め詐欺的ひんしゅくを買ってまいりましたが、これからは自分の顔に責任を持ち、「会ってよかった!」と言われるようになりたいと思いますのでよろしくご指導のほどお願い申し上げます。