ゆうちゃんもはなちゃんも激しく華々しく成長してます。
ゆうちゃんは手当たり次第に口に入れます。
どんな大きなものでも鼻にしわを寄せ目を三角にしてかぶりつきます。
なかなかの成長ぶりだと思いますが、はなちゃんはそのレベルを脱して成長を続けてます。
言葉をいろいろ使うようになって面白いです。
『ちいさいももちゃん』という本を読んでやって、はなちゃんに「ちいさいはなちゃん」と言ったら、私に向かって「おっきいじいちゃん」と言いました。
応用がきくようになってます。
風呂は私が入れてます。
風呂から出るときは家内が受け取ります。
家内が、「おじいちゃんにありがとうって」と言うと、「じいちゃん、あーとー」と言います。
きのうは私にかわって家内が入れて、風呂から出たはなちゃんを私が受け取りました。
出るとすぐはなちゃんは、「ばあちゃん、あーとー」と言いました。
応用ですね。
「じいちゃん、あーとー」は自主的に言わないのが気になりますが。
今日もゆうちゃんが来ました。
かわいいゆうちゃんですが、はなちゃんから見ると、「KYのヤンキー」という感じでしょうか。
あたりかまわずしたい放題です。
迷惑だとは思いますが、「この世には自分より強い存在がある」ということを思い知っていい勉強です。
今日、はなちゃんは「アンパンマンボーリングセット」で遊んでました。
ボーリングのピンを並べます。
はなちゃんの並べ方は横一列です。
並べたピンを倒すのが世間一般のボーリングですが、はなちゃんはピンを倒すと怒ります。
きれいに並べたピンを見て楽しむのがはなちゃん流ボーリングです。
気の毒なことに、はなちゃんがピンを四、五本並べると、ゆうちゃんが倒すんです。
いつもなら怒り狂うとこですが、ゆうちゃんが天下御免ということを悟ってるんですね。
顔を曇らせるだけで、また並べます。
何回か倒された後、並べてるところにまたゆうちゃんが近づいた。
なんと、はなちゃんはあわてて自分で倒しました。
どうせ倒されるのなら自分の手でということですね。
成長である。
このはなちゃんとゆうちゃんを見ていて、因果応報、親の因果が子に報い、と思いました。
ゆうちゃんのママはウチの長女、はなちゃんのママは次女です。
30年ほど前、ゆうちゃんのママが並べた積み木を、はなちゃんのママが片っ端からぶちこわしていったもんです。
ゆうちゃんのママが苦心惨憺作り上げた壮大華麗な積み木の城を、はなちゃんのママは無慈悲にうちこわす。
はなちゃんのママが積み木の城に近づくと、ゆうちゃんのママは「キーッ!」と地団駄ふんで泣き叫びましたよ。
泣こうがわめこうがお構いなくたたきこわす。
その時の光景を思い浮かべながら、しみじみとはなちゃんとゆうちゃんを見ていたのであった。