人間関係というのは、複雑で難しい。
生後20日のことちゃんにとっては、人間関係の悩みなんかないでしょうな。
いえ、私だってそれなりに、と本人は言うかもしれんが、あったとしてもたいしたことないと思います。
生後10か月のゆうちゃんにとっても、人間関係なんか無きにひとしいでしょう。
先日から直立歩行を開始し、急速に距離を伸ばしつつあるゆうちゃんですが、人間なんか眼中にないです。
自分のほしいモノだけが眼中にある。
今日のゆうちゃんはすごかったです。
はなちゃんのおもちゃ、「アンパンマンボーリングセット」のピンをゆうちゃんが持って仁王立ちしてたんです。
気づいたはなちゃんが、さっと奪い取って向こうへ歩いて行った。
ゆうちゃんは、おぼえたばかりの直立歩行で猛然と追いかけ、はなちゃんを壁際に追い詰めました。
そして、ゆうちゃんは、「ウワオオオ〜〜〜!」と雄たけびをあげたんです。
大音声をはなちゃんに一発かました。
はなちゃんの顔色がさっと変りましたよ。
おびえたといってもいい。
あわてて奪ったばかりのピンを差し出しました。
ゆうちゃんは、「当然!」という感じで受け取るとすたこら歩きました。
ゆうちゃんには、ピンしか目に入ってない。
はなちゃんは、ピンとゆうちゃんが見えている。
「相手が悪い!」とあきらめたんですね。
はなちゃんには人間関係があるんだと思います。
まず、ママが唯一絶対の存在であることはまちがいがない。
で、ナンバー2ですが、これが難しい。
パパがナンバー2というのが妥当な線だと思うんですが、そうだとしてもママとはかなり差がある。
今回、パパは、ことちゃんの出産予定日に合わせてアメリカからやってきて、出産に立ち会い、先日単身アメリカに戻りました。
パパがいなくなってから、はなちゃんはパパのパの字も口にしません。
パパがいないことについて、ノートラブル、ノークレーム、ノープロブレム。
おばあちゃんもナンバー2候補ですが、パパのかわりにはならないみたい。
人間関係は直線の序列じゃないんでしょうな。
おじいちゃんは、どうも「護衛」的存在のように思います。
ゆうちゃんのママは、はなちゃんのママの姉、つまり伯母さんですな。
はなちゃんは、「ゆうちゃんのママ」として理解してると思います。
もう一人、身近な存在がひでみさんです。
はなちゃんのママの弟のお嫁さん、叔母さんですね。
はなちゃんは、ひでみさんが大好きです。
が、あまえることはない。
「保護者」より「友達」に近い感覚のように思います。
きょう、私とひでみさんとはなちゃんで公園に行きました。
公園にコンクリートの山がある。
私やおばあちゃんがのぼらせようとしても、こわいらしく絶対のぼりません。
ところが、今日ひでみさんが「はなちゃん、のぼろう!」と声をかけたら、すたすたのぼったのでびっくりしました。
何度も何度もひでみさんとのぼってました。
これはどういうことであろうか。
人間にはいろんな場面でいろんな人が必要なんでしょうな。
人間関係はジグソーパズルみたいなもんで、いろんなピースがいる。
ただし、はまるピースの形は決まってない。
何がはまるかわからない。
コンクリートの山をのぼるについては、ひでみさんがピタッとはまったということですね。
↓「アンパンマン」を奪い合うはなちゃんとゆうちゃん。