きのうは父の十五年祭。
生きていれば100歳です。
ウチは神道なので、神主さんが祝詞をあげます。
子供のころ、これが苦手でしたね。
神主さんが奇妙奇天烈な声を腹の底から絞り出してわけのわからんことをうなるのがおかしくてしかたがない。
妹と二人で笑いをこらえるのに必死でした。
二人で身を震わせてこらえてた。
妹が震えてるのが見えるとますますおかしくなってこらえきれなくなる。
苦しくてたまりませんでしたね。
子供時代の一番苦しい思い出です。
今日は神主さんが来ると思っただけでおかしくなって苦しくなって気がヘンになりそうであった。
いつのころからか平気になりましたが。
十五年祭は父にとってのひ孫6人が集合してというのがいいのかもしれんが、小さい子供にとっては迷惑なことだから、私としては親孝行より孫孝行を優先して召集はせず、ゆうちゃんと、はるくんのみ参加。
はるくんは、私の妹の孫というか私の姪の息子というか、まあ、そんな子です。
1歳4ヶ月かな。
ゆうちゃんよりちょっとおにいちゃんですね。
はる君に会うのは初めてですが、とても悪い子、い、いや、とても元気な子と聞いてましたが、悪さ、い、いや元気さにかけては、ゆうちゃんのほうが上ではないかと思いました。
はるくんも、ゆうちゃんも、まだ祝詞をおかしがる年じゃない。
感心したことに、はる君はけっこうおりこうちゃんにしてました。
ゆうちゃんは、祝詞の間中そこらを「たったった〜!」と叫びながらのし歩いてました。
私は、もっととんでもないことになって、二人で神主さんの烏帽子をたたいたり、着物を引っ張ったり、榊を振り回したりの乱暴狼藉に、はるくんとゆうちゃんは別の部屋に閉じ込めておかなければならないだろうと思ってました。
はるくんとゆうちゃんがふだんよりおとなしかったのは、祝詞の威力だと思いました。