ルノアール、と言えば裸婦像ですね。
あれだけ豊満な裸婦を描きまくってるんだから、まあ「おっぱい大好きおじさん」と思われてもしかたがない。
あまり好きじゃなかったんですが、こないだ、スー・ローという人の印象派の画家を取り上げた本を読んで、ルノアールという人に興味を持ちました。
ただの「おっぱい大好きおじさん」じゃないみたいである。
ハデな陽気な絵を描くのが好きだったけど、ハデな暮らしをしたいとは思ってなかったようです。
豪勢に着飾ったセレブ女性を描くのが好きだったけど、つきあいたいとは思わなかった。
「質実剛健」に近い気がします。
母性的女性を賛美し、子供が好きでたまらなかった。
パリの陽気なダンスパーティを描いていても、子供が気になってしかたなかった。
そういうダンスパーティに来るのは、無責任なギャルママとかヤンママが多かった。
小さい子供や乳呑児を連れてきて、ほったらかしにして遊んでたようです。
ルノアールはそれが気になって、そういう子どものための施設を作ろうとしたそうです。
もちろん貧乏画家にできることではないので、パトロンに頼んで実現したということです。
それにひきかえ、モネという男はカネもないのにブルジョア暮らしにあこがれて、料理人や洗濯女や庭師なんかを雇って給料不払いとか、とんでもない男です。
この本を読んで、一気にルノアール株が上がりモネ株が下がりました。
まあ、絵と関係ないけど。
で、ルノアールの息子が書いた『わが父ルノアール』という本を読んでみました。
父親に対する敬愛の念があふれた本なので、ますます好きになりました。
絵とは関係ないけど。
そこに、ルノアール家の食事の話が出てくる。
おいしそうである。
若鶏をぶつ切りにしてオリーブオイルで焼いて、それと玉ねぎとじゃがいもとトマトをハーブで香りをつけて焼いて、仕上げにコニャックをぶっかけるというんです。
いかにも南フランスの土の香りがするじゃありませんかと言いたいとこだけど、南フランスなんか知らん。
レシピがあるわけじゃないけど知らぬが仏で、テキトーに作ってみました。
ハーブとコニャックがいかにも南フランスの香りと言いたいとこだけど、以下同文。
こういうのをルノアールが食べてたのか、と思うと、なんとなくうまいような気がするのであった。
↓ことちゃん油絵。
ことちゃんの桃みたいなほっぺたを描こうとがんばってます。
いや、「桃みたいなほっぺた」という言い方は間違ってますね。
桃の方がことちゃんのほっぺたみたいなのです。