若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

『SOCIAL LIFE UNDER THE STUARTS』

アマゾンで、『スチュアート朝の社会生活』という本を買いました。

17世紀にイギリスで活躍した画家、ヴァン・ダイクの画集を読んでたら、王様や貴族のエピソードがいろいろ出てくる。
その時代のことを知りたいと思ってネットで探してたら、この本が見つかったんです。

100年ほど前に出たイギリスの本です。
それを復刻出版したもののようです。

ネットで紹介を見たら、著者は、「その時代のことを知ろうと思ったら、政治や宗教や思想について調べるのもよろしいが、人々がどんな芝居を楽しみ、どんな歌を歌い、どんな本を読み、どんな絵を見て、どんな感想を持ったかを知ることでも、時代の特徴がわかる」と書いてます。

この本に、ヴァン・ダイクのことも出てくるようです。
アマゾンで調べたら、2000円だったので、注文しました。

届いた本を見て、「おや?」と思いました。
うすっぺらいんです。
B5サイズでぺらぺらである。

中を見てびっくり。
ページがタテみっつに分かれてて、アルファベットが切れ目なくびっしりです。
なんじゃ、これは?

「序文」を読んでまたびっくり。

「この本は、歴史的名著を現代によみがえらせるため、原著を光学式読み取りソフトで読みったものです」

それはよろしい。
おおいによろしい。
そこでびっくりしたわけじゃない。

「このソフトの読み取り精度は99%です。この本には1%のミスがあります。1%のミスは読者にとって迷惑なことと思います」

・・・それもまあよろしい。

「場合によっては、1ページまるまる抜けてることもあります」

それもよろしい。
ぜんぜんよろしい。

自慢じゃないが、私の英語力は貧弱なもんです。
1%のミスくらい平気です。
1ページ抜けてようがノープロブレム!
どんとこい!

「目次は省きました」

なぬ?
これには驚いた。
出版社の序文のあとにすぐ「著者序文」が、切れ目なく長々とズラズラズラズラズラズラ。
う〜ん、どこかで序文が終わって、本文に入ってるはずですが・・・。

「第一章」「第二章」もない。
目次もなければ索引もなく、なんにもない。
ズラズラズラです。

これはいったい・・・?

スチュアート朝の美術についてはどこに出てるんでしょうか。
ヴァン・ダイクについてはどこを見ればいいんでしょうか。
ぜ〜んぶ読み通さないとダメなんでしょうか。

途方に暮れ、ボーゼンとしつつ、適当に本を開き、ページに落とした私の目に飛び込んできたものは、なんだったと思いますか。

「CHAPTER5 ART」

おお!
奇跡じゃないでしょうか。
本文の中にまぎれこんだ「CHAPTER5 ART」という文字が飛び込んでくるなんて。

私は、美術の女神に愛されてることを確信しました。ヽ(*´∀`)ノ