若草鹿之助の「今日はラッキー!」

日記です。孫観察、油絵、乗馬、おもしろくない映画の紹介など

「こんなところに日本人」

テレビをつけたら、「こんなところに日本人」という番組をやってました。

「こんなところ」とは、どんなところか。
ニューヨークでもなくロンドンでもなくパリでも北京でもない、まあ、とんでもないところ(失礼!)、ということでしょうね。

さて、ブラジル、アマゾンの奥地に日本人女性がひとり住んでいるというんです。
途中から見たので、いきさつはわかりません。

サンパウロについたレポーターが、飛行機で6時間、高速バスで4時間かけて訪ねていきます。
もう、ホントに「奥地!」ですよ。

道がすごい。
どろんこです。
どろんこ道、私は最近見たことないです。

私が知らないだけで、日本でもたくさんあるんでしょうな。
子供の頃は。どろんこ道ばかりでした。
馬糞や牛糞も落ちてました。
あの馬糞や牛糞は、どう始末したんでしょうか。
どうでもいいけど。

で、そのどろんこ道を歩いて、現地の人に、「このあたりに一人で住んでる日本人女性をしりませんか」と聞いたら、「ニワさんだろう」と家を教えてくれたんです。

いましたよ。
80歳になるニワさんが一人で暮らしてました。


どうしてここで暮らしてるのかというと、50年前青森から移民でやってきて、ご主人とふたりで原生林を開いて今も住んでるそうです。
ご主人はなくなったんですが、その頃の苦労は思い出したくないそうです。

子供たちは独立して、今は一人、思い出の地に暮らしている。
地の果て、アマゾンの奥地でただひとり・・・。

その日、村人の集会があるというので、レポーターが行ってみたら、集まってきたのは、日本人、日本人、日本人、日本人、日本人・・・。

こ、これはいったい・・・?

ここは日本人移民が開いた地域だそうです。
高齢の日本人がたくさん集まって楽しく語り合ってました。

う〜む・・・。
「こんなところに日本人」って?

「日本人村」なんでしょ。

「アマゾンの奥地に女一人」って・・・?
たしかにニワさんは一人暮らしでしたが。

なんかすっきりしないまま番組は終わりました。

「日本人村の中で、ご主人をなくした女性が一人で暮らしてた」ということについて、何の説明も釈明もなかった。
アマゾンの奥地に女性一人だと思って日本から何十時間もかけて行ったら、日本人ウジャウジャで、ディレクターもびっくり!ということなんでしょうか。
時間も金もかけたから、今更没にできない、ということでしょうか。

いや、大変な人生を知ることができてよかったんですが、「アマゾンの奥地に女性一人」というキャッチコピーが気になるもんで。